店内でお肉を熟成し、とても美味しい!とテレビで放送されていたステーキレストラン。
今日はそのレストランにわくわくしながら行ったけど、不味くて食べられなかった!とうい珍しいお料理報告を・・・(´Д`) 行ったお店はこちら↓
Pacific Dining Car Restaurant Downtown Los Angeles
1310 West 6th Street Los Angeles, CA 90017
店内の中心には巨大なワインセラー。
創業1921年、という老舗なレストラン。クラシックな店内。
パンはあまり酸っぱくないサワドとチーズラスクのようなクリスピーなバゲット。可もなく不可もなく。
アペタイザーは2種類。クラブケーキとロブスターケーキ(Maine Lobster Appletini)をオーダーし、主人と私で2つのお皿に分けてもらいました。絞ったレモンの種が落ちないように、ガーゼに包まったレモン添え。素晴らしい気遣いに味のほうへの期待も胸膨らむ瞬間(笑)
クラブケーキは蟹の身に少量のセロリやスパイス類とマヨネーズを混ぜて揚げるかフライパンでこんがり焼いたもの。
このお店のクラブケーキは両面にくっきり焦げた面があるので多めの油で揚げ焼にしたものかと思うんですが、ん?ちょっと脂っこい?揚げ油の温度低く過ぎなかった?という疑問が・・・(笑)
自家製タルタルソースをかけて食べてもやはり胃がもたれる。右上に添えられたマヨネーズも自家製っぽい質感だけど、マヨをつけて食べる余裕なし。添えられたサラダはシンプルにレモン汁・オリーブオイル・塩胡椒のヴィネグレットでしたが、こちらもまた油でテカテカ。
蟹の身、ロブスターの身と、どちらも美味しい食材を使っているのにちょっと残念。どちらも半分程度しか食べられず、主人のお皿へ。(←好き嫌い言わない、文句言わない、食べもの残さない、という私と正反対の性格の穏やかな人)
ということで、アペタイザーは忘れる事にして、期待するアントレ。主人の頼んだフィレミニヨンにロックフォールがのったステーキ。ほうれん草ソテー添え。主人いわく、おいしかったそうです。
私のオーダーはフィレミニヨンにインゲンのソテー。レアがダメなので良く焼いてもらうために開いて焼いてあります。
お味は・・・。ウェルダンを焼くのを失敗すると、こういう風になりますよ、というような超ドライ。ビーフジャーキー状態。インゲンは油でギトギト(´Д`)
フィレ肉を上手に焼けば、グリルからお皿に移した瞬間からウェルダンでも透明な肉汁がどんどん滲み出してきます。
一口食べればその柔らかく上品なヒレ肉の極上の味わいが口に広がるはずなんですが・・・。
いったい何分焼いたんでしょうか、このお店のお肉。どんなに切っても肉汁は1滴も出ません。パサパサと乾いて筋張って、端っこの方をフォークで叩くとコツコツと音がする始末。
ここから近くのロスのダウンタウンに、Mortonsというステーキレストランがあって、去年はこちらでフィレのウェルダンを頼んでいますが、下の写真がMortonsのウェルダンのフィレミニヨン。肉汁が全然違うのわかります?フィレ肉の重さはどちらも同じ重さです。
↑Mortons(去年)のフィレミニヨンは焼きたてのフィレから美味しい肉のジュースが溢れ出てとまらず、ジューシーでほんとにおいしかった!同じウェルダンでもビーフジャーキー焼きとは大違いです( ゚д゚ )
そんなことまずしないんですが、このお店のステーキはとても食べられるものではなく、お皿をさげてもらいました。
ウェルダンを上手に焼けば、肉汁は残るもんです、これじゃ食べられないですと残した理由を話すと、お店のマネージャーが出てきて、「これがうちのウェルダンだ」と説明する始末。一通りお店側の主張したい言い訳を聞いてあげると(どっちが文句言ってるんだか。笑)、何か別のものを持ってきましょうか、と。いえいえ、あなたの言い訳を聞いている間に食欲は失せました(^-^;) Mortonsのフィレミニヨン・ウェルダンの写真を見せてあげたかったわ。
気を取り直してデザート。主人の頼んだピーカンパイ。とても甘いパイなんだけど、このお店のピーカンパイは主人のお母さんが焼くピーカンパイより甘くなくてさっぱりしているとのこと。
私が頼んだチーズケーキ。ベイクドかと思ったらレアでした。こちらも甘くなくてさっぱり。まずくはなかったですが、チーズケーキは主人の(ママの)レシピの濃厚なベイクドチーズケーキがおいしいなぁという感じです。
・・・ということで、パシフィックダイニングカー、撃沈!!
創業が古いからと自信満々に干からびたウェルダンをお客さんに出すんじゃなくて、不味いといわれて開き直るんじゃなくて、美味しい焼き方があるっていうことに気付いてほしいなーと思ったお店でした。
お肉の好きな人にとってはウェルダンは邪道な食べ方だし、肉の美味しさの分からない人が食べる焼き方だと思われがちだけど、ウェルダンだって焼き加減でとても美味しくなるんですけどね~。
私がフレンチで働いてた時、自分でもびっくりだけど当時はいつもミディアムレアでオーダーしていたんですよ。あるとき美味しいジューシーなウェルダンに出会ってから、ウェルダンで頼むようになったんですが、撃沈率高いです(笑)
焼き手はミディアムレアの練習は多くするけれど、ジューシーなウェルダンの練習はあまりしないからかな。
いずれにしても、Mortonsの方が100万倍美味しいですので、皆様ロサンゼルスで美味しいステーキが食べたかったらMortonsがオススメですよ~(´▽`)
ではでは、Happy thanksgiving!!
タヌ子
2010/11/26 at 10:36もしかしてコックさんはギリシャ人?(笑)
ギリシャ人もレアやミディアムがダメで、必ずウェルダンなんですが、これに近いものが出てきます。
私は完全なる肉食獣なので、殆ど焼いてないブルーでもOKなぐらいで、ギリシャではいつもレアと指定していたにも関わらず、出てくるのはほぼウェルダン。
なので、ウェルダンと指定するとこういう結果になりそうな気がする(逆にギリシャ人はフランスでウェルダンを頼むと焼き方が足りないって怒っていて、『焦がしてください!』って注文し、炭みたいなステーキを美味しそうに食べてました…)。
ケーキが美味しかったのがせめてもの救いですね。
naokitwin
2010/11/26 at 15:41私はテレビとか雑誌の紹介って当てにしないことにしています。
自分の鼻だけが勝負!
だめだったときは最小限の被害でとどめて退散します。
しかし、ミシュランガイドの調査員がハモを食べて「このウナギ、おいしいですね」と言ったという話が、世の中のグルメマスコミを象徴していると思います。
creamat
2010/11/26 at 17:59> タヌ子さん
こんばんは~(´▽`)
あら。ギリシャの人もカピカピのウェルダン好きなんですね(笑)この件、主人から「ウェルダンやめてミディアムウェルにしなよ」と言われ、その方が成功率が上りそうだな~と確かに思いました。
実際このお店のマネージャーも、ジュースが出てくるウェルダンだと「焼きが足りない」と言って怒るお客さんもいるそうです。墨のようなカツカツ音がするくらいドライに乾いたお肉食べるなら、わざわざフィレミニヨンじゃなくてもいい気がしますよね(笑)
でもギリシャのお肉の焼き方がウェルダンよりだなんて知らなかったわ~!旅行した時に覚えておかなきゃ!
> naokitwinさん
こんばんは~(´∀`)
そうですよね、やっぱメディアに露出するって、お店にとってすごいPRになるんだから、お金やコネでなにかやっているのかも知れないな~って思いました。おっしゃるとおり、やっぱり自分の味覚嗅覚で判断するしかないですね。
例えばアメリカのキットカットと日本のそれを食べ比べると、私はアメリカのキットカットを不味く感じるんですが、アメリカ人な主人はその違いが分からないそうです。真意のほどははわかりませんが、風味や味が違うものは違うし、まずいものはどうにもすくいようがないですね●| ̄|_
ミシュラン調査員、ウナギとハモを間違えたんですか!(爆)それは知りませんでした。やっぱりメディアの言ってることって、信用できないですね!!
Reiko
2010/11/27 at 06:07こんにちは。
ステーキ専門レストランで美味しくないステーキが出てくるがかなりがっくり、というか怒りさえ湧いてくること(笑)あります。
だって、ステーキ焼くプロですもんねえ~。
私は大抵ミディアムレアで頼むのですが、一度レア、っていうか生肉(のような状態)で出てきた時には倒れそうになりましたよ。
ミディアムレアでも、ウェルダンでも、どんな焼き方でも肉の美味しさを出せるのが本当のステーキ屋ですよね☆
creamat
2010/11/27 at 16:25> Reikoさん
こんばんは~(´▽`)
はい、すっごく楽しみにしてたんですけど、みごとに撃沈しました(笑) ミディアムレアで生肉っていうのも救いようがあるけどかなり驚きますね~(笑)
おっしゃるとおり、ステーキ焼くプロなんだから、なんかもうちょっとどうにかならないのかと思いましたです。
このお店って、24時間営業でいつでも焼きたての高級ステーキがたべられる!というふうにテレビでうたわれてたから、ちゃんとしたシェフを24時間体制で店に置いてるかと思ったんですけどね~。
サンタモニカ滞在もあと1週間くらいなんですが、時間が許したらMortonsに行きたいと思っています!
duckbill
2010/11/28 at 12:02あれれ!残念でした。
こういうのってありますよね~!
そう言えば随分以前、天皇陛下もご利用になるという京都の超有名な老舗
の懐石料理を食べたことがあったのです。
て、随分期待したら、大海老ばかり多用した、見かけがハデで大味の、ま
るで温泉旅館の料理みたいで、ガッカリしたことがありました。
京都には素晴らしい懐石料理出す店も多いのに、こんな老舗が案外だなぁ
という感じでした。
ひろ
2010/11/29 at 00:10creamatさん、こんばんわ~^^
おやおや・・・
今回は残念な報告ですネ。。
焼き加減は、基本的にどの焼き加減も
難しいと思います。
今回のは、失敗したから、
新しく焼きなおし、途中、電子レンジにでも、
入れたんじゃないですか?(笑)
それか、新人が焼いた・・・とか^^
これだけのレストランで、
パサパサステーキ・・・珍しいですもんネ。
リベンジで、もう一回同じメニュー
頼んでみたらどうですか?(笑)
creamatさんの不機嫌そうな顔が目に浮かびます(笑)
本当に残念なディナーでしたネ。
せめて、応援です(笑)
ポチッ!
creamat
2010/11/29 at 06:00> duckbillさん
こんにちは~!
そうなんです、このお店、ちょっと残念でした(><) デザートは量はともかくとして甘味が日本人にもOKなライトな甘さだったから、それだけは救いでした。
京都の老舗懐石料理!た、高そうだわ!!でも、品質に対する名声ってメディアによって捻じ曲げられたりするので、あまり鵜呑みにしちゃいけないのかもしれないですね。
というか、実際たべてみて、あ、こんな味のないものを美味しいと放映するんだ、という新たな発見だったりもしました(笑)
> ひろさん
こんにちは~^^
そうなんです、私の一皿だけで70ドル近くのお料理なのに、かなり残念な出来でした。私も、なにか失敗してトラブったのかな~と思いました。
真相はわかりませんが、リベンジとして、今日はCostcoのフィレミニヨンを自分で焼きました!6cm位の厚みのミディアムレアと、1/2の厚みのジューシーウェルダンです。爪楊枝を刺して唇にあてて温度を測りながら、アメリカの電気コンロとフライパンを使ってですが(笑)、どちらもちゃんと焼けました。自分が料理するのが一番安心ですね(時々とんでもない失敗しますが。笑)